ヒトセミナー(5)
イベント日時: 2005-06-08 10:30
| 日時:2005年6月8日(水)10:30-11:45
場所:柏総合研究棟
発表者:塩飽哲生
所属:東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 博士課程二年(発表時)
タイトル:医療提供プロセスの標準化
キーワード:医療情報システム、クリティカルパス、クリニカルパス、臨床判断プロセス、標準化、医療の質
書誌:塩飽哲生,医療提供プロセスの標準化.ヒトセミナー要旨集, no.5, pp.1, 2005.
(本発表ならびに本要旨について引用する際は、こちらをご利用ください。)
要旨:
病院の質を管理,改善していくために,“Quality Management System”を病院へ導入することが大切である.しかし,産業界で培われたQMSは,医療分野の文化や風土,価値観といったQMS導入・推進を阻害する要因を考慮していないため,導入・推進の際に困難が生じる.
本研究では,病院へQMSを導入・推進する作業を通して当事者が感じる疑問や困難,関心により発せられた発話内容の本質的な意味を洞察することによって,QMSを導入・推進する際に生じる阻害要因を抽出し,QMSを導入・推進する際に生じる困難,およびその要因の構造を明らかにすることを目的とする.
参考文献:
[1] 飯塚悦功,棟近雅彦,水流聡子監修,患者状態適応型パスシステム研究会編(2005):『医療の質安全保証を実現する患者状態適応型パス[事例集2005年版]』,日本規格協会.
[2] 米国医療の質委員会(2000): 「人は誰でも間違える より安全な医療システムを目指して」, 日本評論社.
[3] 米国医療の質委員会(2002): 「医療の質 谷間を越えて21世紀システムへ」, 日本評論社.
[4] 上原,黒田,飯塚,棟近,小柳津(2003): 「医療の質マネジメントシステム 医療機関におけるISO9001の活用」, 日本規格協会.
[5] TQM 委員会編著 (1998): 「TQM 21世紀の総合「質」経営」, 日科技連出版社.
[6] 医療の質保証コンソシアム(2004): 「ISO9000の取得支援に関する研究調査 平成15年度報告書」, 経済産業省
[7] 飯塚悦功(2001):”品質管理に学ぶこと”, 「Biomedical Perspective」, 10, 110117.
[8] Institute of Medicine, 2001, Crossing the Quality Chasm: A New Health System for the 21st Century, Natl Academy Pr Published
[9] Institute of Medicine, 2000, To Err Is Human: Building a Safer Health System, Natl Academy Pr Published
[10] Uehara, Kuroda, Iizuka, Munechika, Oyaizu, 2003, A Quality Management System for Healthcare in Japanese, Japanese Standards Association
[11] Yoshihiro Ota, 1999, The present situation of quality assurance system (Quality Assurance System) of United Kingdom private enterprise hospital, Journal of the Japanese Society on Hospital Administration, 36, 173177.
[12] Yoshihiro Ota, 1999, The present situation of the ISO 9001 -ISO 9001 acquisition in United Kingdom private enterprise hospital and the acquisition reason, acquisition inhibition factor, effect and investigation about loss, Journal of the Japanese Society on Hospital Administration, 36, 231240. |
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