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SCW : 認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学2009・論文募集
投稿者: Mihoko Otake 投稿日時: 2009-1-15 20:08:00 (3126 ヒット)

第23回人工知能学会全国大会(JSAI2009)
近未来チャレンジ(サバイバル・オブ・チャレンジ)セッション
「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」
論文募集

主催:社団法人 人工知能学会
期日:2009年6月17日(水)〜6月19日(金)
場所:サンポートホール高松(香川県高松市)

オーガナイザ:
大武 美保子(東京大学人工物工学研究センター)

申込方法:
詳細は全国大会のページをご覧ください。
申し込みページ
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2009/index.php/application

申込締切:2009年1月26日(月)14:00
投稿締切:2009年4月26日(月)14:00
※申込時には研究内容と将来の見込み・課題について200〜300字程度のアブストラクトを提出してください。
発表カテゴリは「サバイバル・オブ・チャレンジ4:認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」を選択してください。

概要:
日本は本格的な高齢社会に突入しています。認知症者も年々増加し、2005年は約189万人、20年後には約292万人に達すると予測されています。しかし、その何割かはそれを防ぐことができる可能性があります。認知症予防回復支援サービスの開発は、今、正に求められています。実際に、2006年には介護保険制度が改正になり、今まで以上に介護予防に重点が置かれるようになりました。介護や医療の現場は多忙で、医療費削減など厳しい状況にあります。しかし、認知症の基礎的な仕組みを明らかにし、認知機能を向上させたり、記憶やコミュニケーションを支援したりするシステムを開発することによって、より効果的にサービスを提供できる可能性があります。
本チャレンジの目的は、認知症の予防と回復を支援する手法、技術、システム、プログラム等のサービスを開発し、社会の中で実践することと、これを通じて、ヒトがものごとを理解したり覚えたりするメカニズムを明らかにすることです。これは、認知、記憶、学習の仕組みを異なる角度から明らかにしようと試みるものです。同時に、サービスシステムを社会の中で構築することを通じ、社会的知能を実践的に解明することとなり、人工知能への貢献が期待できます。


募集テーマ:
本セッションでは、認知症予防回復支援サービスに関連する取り組みを広く俯瞰し、基礎研究、支援技術開発、サービス提供を、統合的に議論する場を設けます。

○認知や記憶、学習、対話およびその障害の実験的、計算論的研究
○認知症の早期発見や診断、治療、進行抑制に関する研究
○認知障害支援、記憶障害支援、コミュニケーション支援技術
○介護予防や医療介護を中心とする健康福祉サービスの事例紹介
○サービス提供を可能とする社会システムやコミュニティに関する研究

及び、これらを統合したシステムなどに関する発表申し込みを広く募集します。


発表方式:
受理された論文は「サバイバル・オブ・チャレンジ」セッションで口頭発表(発表15分・質疑5分)していただきます。また、セッションの全体について、参加者のみなさまから次年度のセッションの継続の可否についての評価をいただきます。

提案者のアピール:
提案者は、2007年7月に、東京大学と柏市、柏市民、企業の民産官学連携により、認知症予防回復支援サービスを開発し、高齢者を中心とするヒトの認知脳機能を解明する研究拠点「ほのぼの研究所」を開設しました。ほのぼの研究所では、会話支援システムを用いて認知症予防回復を目指す「ふれあい共想法」プログラムを開催し、記憶テストや会話計測、脳活動計測、モデリングとシミュレーションなどを通じ、その有効性を実証しています。プログラムを継続的に開催し、参加者が次の回の開催者に回ることで、人のつながりを作りながら、市民が市民に対して認知症予防支援サービスを提供する仕組みを構築しています。また、本ポータルサイト「サービス創造ワークショップ」を設置し、サービス学の体系化に取り組んでいます。

2008年の実績:
第22回人工知能学会全国大会(JSAI2008)
近未来チャレンジ(サバイバル・オブ・チャレンジ)セッション
「認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学」
発表一覧
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2008/program/session-91.html

全11件の発表があり、活発な討論が行われました。発表内容は、介護を知識創造活動と捉え支援するシステム、認知症者自身のスケジュール把握やトイレ動作を支援するシステム、認知症者と支援者の交流を支援するシステムの開発や、高齢者自身による認知症予防サービスの実践、他者認知の数理モデルや加齢が認知に与える影響の解析など多岐に渡り、その後も交流と議論を続けています。

関連ページ:
東京大学−柏市・民産官学連携研究拠点「ほのぼの研究所」
http://www.fonobono.org/
「サービス創造ワークショップ」(本サイト)
http://www.ws100h.net/service/


お問い合わせ:
大武 美保子
東京大学人工物工学研究センターサービス工学研究部門・学術統合化プロジェクト(ヒト)
東京大学−柏市・民産官学連携研究拠点「ほのぼの研究所」
   E-mail: otake 'at' race.u-tokyo.ac.jp ('at'を@に変換して下さい)
   URL: http://www.race.u-tokyo.ac.jp/otakelab/
〒277-8568 千葉県柏市柏の葉5-1-5

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