東京大学教養学部前期課程(1,2年生)を対象とする
全学自由ゼミナール「コミュニティデザイナー育成コース」を
2007年10月11日(木)より開講します。
代表教員:大武美保子(東京大学人工物工学研究センター サービス工学研究部門 准教授)
分担教員:淺間一(東京大学人工物工学研究センター サービス工学研究部門 教授)
講義題目:コミュニティデザイナー育成コース
授業の概要:
社会が複雑化し、人のつながりが希薄になりがちな現代社会において、目的に応じてゆるやかな人の集まりを意識的に作ることは、研究、教育、ビジネス、あらゆる場面で重要になってきています。
本ゼミでは、人の集まり、すなわち、コミュニティを設計する手法を実践的に学びます。
本ゼミの目標は、参加者がコミュニティを作る能力を身につけ、仕事と生活に役立てられるようになることです。
キーワード:
デザイン、コミュニティ、サービス、オンラインコミュニティ、マーケティング、人材育成
授業計画:
本ゼミでは、コミュニティデザインを、サービスコミュニティ、オンラインコミュニティ、コミュニティマーケティングという三つの角度から考え、実践します。
それぞれのテーマについて、土曜日の集中講義ならびに演習とし、まとめの回を含めて合計四回行います。
10月11日(木) ガイダンス(駒場)
10月13日(土) サービスコミュニティ(本郷)
11月17日(土) オンラインコミュニティ(本郷)
12月15日(土) コミュニティマーケティング(本郷)
1月12日(土) 総合討論(本郷)
サービスコミュニティの回は、サービスを提供するコミュニティの事例に学び、実際に作ります。
オンラインコミュニティの回は、コンテンツマネジメントシステムやメーリングリスト等を用いて、オンラインコミュニティを作ります。
コミュニティマーケティングの回は、それまでに構築したコミュニティを対象に、マーケティングを行います。
コミュニティの具体例として、例えば、社会に貢献することを目指す東京大学の女子学生・卒業生コミュニティなどが考えられ、これを実験的に作ります。
授業方法:
ゼミで課題を出しますので、参加者は実践し、その結果を発表します。
一回の講義は、前半と後半に分かれます。前半は、その前の回の講義で提示されたテーマについて、担当の人またはグループがインタラクティブ発表し、議論します。発表する人またはグループは、レポートを作成し配布します。後半は、次の回のテーマと、それを考える出発点を教員が話題提供します。
この他、ポータルサイト「サービス創造ワークショップ」(http://www.ws100h.net/service/)上に、調査や提案、講義を随時記録し、コンテンツ化していきます。
成績評価方法:
ゼミでの発表、議論、レポートやコンテンツなどで評価します。
履修上の注意:
発表の担当でないときも、質問やコメント、議論することが求められます。
学習上のアドバイス:
科学技術や社会の動向を総合的に踏まえ、キャリア形成を考える意欲的な学生の参加を期待します。